砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

正しい本の選び方

今回は「正しい本の選び方」だ。私は世界中の小説は読むが、成功哲学っぽい本に関しては洋物は読まない。では、夢って何?すると君たちは「叶える、いや叶うべき理想の姿」と答えるだろう。でも、それは西欧に追いつくために明治時代に作り出された語彙だ。それまでは「心の迷い、頼りにならないこと」という意味で、そもそも「dream」と「夢」とは真逆のものだった。それをお偉い方々が合体させた。それゆえ「将来の夢」と「睡眠の夢」という2つの意味が混在している。前にも言ったが「STAFF ONLY」と「関係者以外立入禁止」とは言っている意味は同じでも、そのスタンスとアプローチが真逆だ。だから、夢を熱く語っている洋物の成功哲学書を日本人が読んでも腹に落ちないんだよ。だって「夢は叶わないもの」という思考がDNAレベルで君たちの心と体に刻まれているからだ。日本人が深くうなずけるのは「生まれてすみません」という謙譲の美徳だ。社内公用語を英語にするというのは破滅行為だね。