砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

小浜城では50歳からの生き方について考えた

開通したばっかの北陸新幹線のおかげで金沢や富山だけが必要以上の恩恵を受けているが、北陸と言えば福井を忘れちゃあいけねぇぜ。ってことで、取り残された福井があまりに不憫でならない僕だった。どうせ読めないと思うから教えてやるが、不憫は「ふびん」と読んで「気の毒」という意味だ。僕は調子に乗っている奴は好きだが、調子こいてる奴は嫌いだ。頑張れ!福井。そこでだ、青春18きっぷがあと4回ほど使えるため、せっかくなので福井県小浜市まで往復7時間を掛けて日帰りで一滴増した。ただでさえ印象の薄い福井県の中でも小浜市はさらに隅っこの存在で、オバマ大統領が就任した際に「うちもオバマだよ」と便乗するのがやっとだった。そう、小浜市を「おばまし」と読める小浜市民以外の日本人は結構少ない。「50歳からは過去の延長線上で生きて行こうと決めていたが、それまでに蓄積された経験の遠心力で十分に生きて行ける」とJR小浜線の心地良い揺れを楽しみながら、ふとそんな考えを巡らせていた。