砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

越冬来春ツバメ:悲しみと冬を乗り越えて希望の春に再び訪れてほしい

モーレツに悲しいお知らせです。我が家の車庫の中に巣を作ったツバメさん夫婦だが、ちょっと前に卵を産んだんだよ。そっと見に行くと順番に入れ代わって卵を温めていた。その光景は微笑ましく、現世の喧騒とはかけ離れていた。そして、数日前に無事に孵化した。餌を運ぶ親ツバメさん、それを待ちわびる赤ちゃんツバメたち。脚立に上って巣をのぞけば驚くだろうから「早く巣から可愛い顔を出してくれないかな」と下から見上げていた。ま、上れと言われても極度の高所恐怖症ゆえに絶対に上れっこない僕がいる。だから、そんなことはどーでもいいんです。ほんの数分前まではそのような微笑ましい光景だった。しかし、電光石火でカラスに襲撃されると巣は跡形もなく木っ端微塵となり赤ちゃんツバメたちは・・・。なす術もないツバメさん夫婦は我が家の前の電線の上で悲嘆に暮れて鳴いていた。そして、サッと飛び立つと僕の目の前をかすめるように旋回した。ひょっとしたら僕が巣を壊した張本人だと思って威嚇したのだろうか。再会を約束する旋回であってほしいと切に願う。

ツバメさん夫婦