突然ですが「あなたは今、ハッピーになりたいですか?」「当たり前だろ。そう思わない人間なんて1人もいないよ」「では、ハッピーになりたいと思い続けていますか?」「だから、くどいんだよ。そんなの当たり前だろ」。ハハハ、君って不幸を絵に描いてスマホのスクリーンショットで撮影してインスタグラムにアップした結果、万人に怒涛の如く叩かれまくるような分かりやすい愚か者だね。「今期の目標の10億円の売り上げは達成したが、我が社の夢は東証一部上場だ。この程度のことでイチイチ満足するな!」。ハハハ、いいですねぇ。こういう分かりやすいバカ社長が僕は大好物だ。10億円どころか1億円になったとき、もっと言えば10億円を目指している365日を四六時中、満足しなきゃ「いつ楽しむの?」と思う僕がいる。例えば、夢の東証一部上場を果たしたとしよう。すると、決まって「ほら見たことか。我々には計り知れない力があるんだ。次は世界市場を狙うぞ!俺は海賊王いや、ビル・ゲイツになる!」となる。そうだ、そうに決まっている。結局、5年後には無理な借り入れが原因で破綻するのがオチとなる。ハッピーになりたいと思うのは結構なことだが、ハッピーになりたいと思い続けている人間は、今がそうだというリアルに気付くことができないので無味乾燥の毎日を過ごしながらハッピーを味わうことなく生涯を終える。今日の晩ご飯はお値打ちなエビグラタンだが、昨晩の白いご飯と冷めた厚揚げに比べれば今日の僕は圧倒的にハッピーだろう。