砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

B-1グランプリの日田の風が吹く日田風やきそば

あれはたしか僕が芥見東小学校の4年生か5年生か6年生に進級したばっかの4月の頭にクラスで一人ずつ出席番号順に黒板の前に立って自己紹介をする羽目になったときのことだった。その際に「僕の名前は田口です。小学1年生で習う漢字なので覚えやすいと思います」と照れながら言った田口君は今、どこで何をしているのだろうか。知らんがな。だとすれば、日田君の名前も小学1年生で習う漢字なので覚えやすいと思います。ま、その当時の僕の同級生に日田君がいればの話だが。はい、学校だけでなく一般社会においても「自己紹介ほどくだらねぇものはない。あんなものは暗黙の集団リンチと以下同文」と今でもそう確信している巻頭文はここまでです。時代は令和なんだから「僕の詳細についてはこのQRコードを読み取って確認してください」でOKだよね。だから、そんなことはどーでもいいんです。ほら、ご覧。殺人的な暑さから逃れるために緊急避難した『パレマルシェ 名鉄岐阜店』で運命的に遭遇した日清食品の日田焼きそばだよ。そう、この僕にとってはキング・オブ・焼きそばなんだよ、パリパリ食感ベイベー。で、よく見たら「日田風やきそば」と表記されていた。おいおい、あまりに「風」が小っちゃすぎて何気に新種の詐欺っぽい空気が漂いませんか?とりあえず味も香りも食感も本物に似てはいた。

日田風やきそば