砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

いと重菓舗の埋れ木を食べながら井伊直弼に思いを馳せる

彦根城のベタな城下町の夢京橋キャッスルロード沿いにある『ウクライナ料理店 The Faina』で「ウクライナ風近江牛パスタ」と「ウクライナケーキ」を胃の腑に収めて100%ご満悦だった一昨日の僕は、ずっと前からそれなりに気になっていた『いと重菓舗 本店』をルンルン気分で訪れた。夢京橋キャッスルロード沿いにも夢京橋店があったが、すぐ近くにあることだしここはせっかくなので本店を選んで左足から入った僕は自分で言うのも何だが賢明だった。ルンルン♪

いと重菓舗 本店

シンプルな店内がいい。ふと壁に目をやると屋号が入った看板には「創業文化六年」とあった。西暦にすると1809年の創業であり今年で214年の老舗だ。とは言え、それにしては看板が真新しすぎると思った。ピカピカでまぶしいよね。僕は朽ち果てる寸前の重厚な看板が好きだ。

いと重菓舗 本店

3歩ほど前進してショーケースの中をのぞけばほぼほぼ「埋れ木」が占拠していた。井伊直弼が青年時代を過ごした「埋れ木の舎」からその名を取った和菓子だ。思うに、いったい彦根市民は「安政の大獄」や「桜田門外の変」をどのように思っているのだろうか。今日のところはそんな野暮な昔話は置いといて、8個入を買った。うれしいことに彦根市内の登録店舗ではPayPayを利用して決済すると25%が還元されるキャンペーン期間中だった。本当にどうもありがとう。

いと重菓舗 本店のショーケース

満を持して紐を解いた僕がいた。なめらかで上質な餡を包んだ求肥に抹茶の風味が香る和三盆をまぶしてある。鼻息が荒いと飛び散るマイクロ粒子だ。僕には上品すぎる感も否めないが、熱いお茶をすすりながら木の実を頬張るリスの如く小刻みに食べていたら充足感が込み上げてきた。

埋れ木

いと重菓舗 本店の僕のレビューとマップ(詳細)はこちら maps.app.goo.gl