砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0079滴:サルの群れ

教科書の内容の20%を押さえれば、80点は得点できる。って高校時代から “パレートの法則”を知ってはいたが、その20%の重要箇所が、最後まで 見つからなかった@教科書の誤字を、2つ見つけたことがある杉山です。

統計とか確率って、確かに結構、当たるとは思いますが、でも、それが正 しいかどうかって分かるのは、すべてコトが済んだ後なので、まずは信じ ることから始めてみないと、終わりです。

でも、こんな私は、信じません。私の人生は、赤い棒グラフやエクセルの Σなんかには、左右されやしないんです。

さぁ、そんなまたちょっと意味が分ッかりませ~んってメールが来るって ハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■ちょっと前にもお話をしましたが、私は とっても携帯電話が、キライです。

ICチップをカラダに埋め込まれて、どこに誰と居るかが ツーツーに分かってしまう、そんなような気がするからです。

■以前、新聞で読んだのですが、携帯電話も鳴らない、パソコンもない、 ITを一切遮断した“アイススポット”で過ごしたい。

というのが、IT嫌いのサラリーマンが、2010年に、 快適に暮らすための理想だそうです。

■ITで便利さを追求するだけでは、生活の安心感は生まれない。

そういうこと、らしいのですが、 この記事を読んで、ちょっと考えました。

■間違った自由。

ケイタイもパソコンも使わなくてOKだよ。君は明日から自由だ。 好きに生きてくれ。人生を思う存分楽しむんだ。って言われたら、

3ヶ月も、もちやしない。

■そして、拘束。

会社だけでなく、家族や友人関係においても、強い拘束や、 無理な束縛には抵抗を示しますが、逆にまったく管理をされないと、 かえって不安に陥るものです。

■そう、サルと一緒で、兎角群れを成したがる。

だから“心地良い拘束”が好きなんです。それが上流階層だろうが、 烏合の衆であろうが、群れることで、安定と安全を確認し、 そして安心をします。

■“アイススポット”は、ユートピア(理想郷)です。

ユートピアとは、トマス・モアが作った言葉で、本当の意味は、 “かつてなかった理想の場所”そして “これからも現れない幻の場所”って意味です。

■だから、そんな雲の上の理想郷なんて、ありゃしません。

あくまでも、地べたの上が、 生き抜くためのステージです。

■決断をしたり、夢を見たり、丁か半かサイコロを振るのも、一人。

要は、生きて行く単位は、自分一人、ってことです。 家族や会社や町内会は、それを支えるだけに、過ぎません。

■私は、決して“サルの群れ”を否定している訳ではありません。

それどころか、自分にとって一番心地良い“群れ”を 確保した方が良い、とさえ思っています。

ただ、自分の手や足を動かすことができるのは、 そう、自分だけなんです。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

私は今まで、事業承継については一切 お話をしていません。

それはお話できないから、ってことではなく、 たまたま忘れていただけです。

昨日、出版業界の親子鷹である 明日香出版の石野社長と息子の栄一さんの共著を 読んで、ふとそんなことを思い出しました。

面白い本でした。 http://tinyurl.com/5efmq

事業承継のタイミングは、私の周りの 小さな会社では、お悩みベスト5に入ります。

栄一さんの“親父は超えられない、だけど真似はする”って 決意表明が印象的で、正解だと思いました。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━