砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1669滴:遙か彼方の遠い存在:相手は絶対に逃げない

その人が、大切な友人であれ、恋人であれ、家族であれ、お客であれ、 30cmでも距離が遠くなったと感じたとき、それは100%自分のせい。

よく「いくら説明してもお客さんが分かってくれない」とか、 「一生懸命に口説いても振り向いてくれない」とか言うが、

相手はその場から一歩も動いてはいない。

すべての原因が自分にあるなどとは間違っても思わないが、 相手との距離が開いたと思ったら、その原因は確実に自分にあると思う。

お客が遠ざかったのではなく、 自分の腰が引けただけ。

「もうこれ以上、説明してもダメだな」と思った時点で、 目の前のお客は100万光年先の遙か彼方の遠い存在となってしまう。

何でもそう。すべてにおいてまったく同じことが言える。

しかし「一生懸命にアプローチをしているけど怖がって逃げていきます」と 言う奴がいるが、それは単なるストーカー行為であってアプローチではない。

それをすることによって、相手との距離がさらに開いてしまう。 しかし、よく見ると相手はその場から一歩も動いてはいない。

もし仮に大切な人と縁が切れたと感じたら、 それは、相手が切った訳ではなく自ら切ったに違いない。

しかしそれは、その相手から見ても同じことで、 双方が赤い糸を切ったときに縁は消えてしまう。

一生懸命に汗を掻きながら新商品の説明をしたのに・・・。

絶えず距離を置くのはこちらであって、 目の前のお客は一歩も動いてはいない。

ましてや、逃げることなどあり得ない。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

すべての原因がこちらにあると言う訳ではなく、 相手との距離が開いた場合にだけ100%こちらに原因があると思う。

だから、相手の立場からしても同じことが言える。 そのように仕向けたのは紛れもなく自分だから。

ただ、誰彼と無理に距離を保つ必要もなく、 賢明な取捨選択をしていけばいいとも思う。

それまで大切だと思っていた人が遠ざかったと感じたとき、 そうなってしまった原因はこちらにあって、結局のところ、

大して重要な存在ではなかったと言える。

嫌がる相手の首根っこを抑えつけてまでも新商品の説明をしたり、 泣きそうな相手に向かって鬼気迫る形相で口説いたりするのは、

その相手がどうでもいい存在だから。

本当に大切な人だったら、無意識の内に的確な距離を保っている。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━