仕事柄、多くの人と接する社長や営業マンに限らず、 好感度を上げる会話のネタにはみんな困っています。
「あいつと話していると面白い」と思われるためには、 一体、どうすればよいでしょうか。
それが簡単にできれば、お客さんからも好かれるだろうし、 売上げノルマを達成させることも容易にできるかも知れません。
私を含めて、よく「ここだけの話」をする人がいますが、 それをするとだれからもまったく信用されなくなります。
私は、それでも物理的に痛くも痒くもないので、 その場限りの笑いのためなら多少の犠牲を惜しみません。
「ここだけの話」ではなく「聞いた話」だったら大いに使えます。
武田鉄矢の話は面白いですが、そのほとんどが「聞いた話」です。
自身も言うように、小耳にはさんだ話を大きくふくらませて 面白くする能力に長けているだけだと。
ちなみに、長けては「ながけて」ではなく「たけて」と読みます。
今日、自身の口から放つ言葉を注意深く気に留めて下さい。 きっと自分で考えた言葉なんて1つもありませんよね。
あったところで、せいぜい2~3つくらいなものです。 そのほとんどが、だれかの「受け売り」に決まっています。
要は、ちょっと前に「聞いた話」か偶然に「小耳にはさんだ話」です。
だから、会話のネタに困ること自体がおかしいんです。
聞いた話が1だったら、それを8までふくらますことは違法ではありません。 それをさも自分で考えたかのように、自分の身に降りかかったことのように
表現することはいただけません。
最初から「先日、ある知り合いから聞いた話ですけどね」で始めれば、 会話のネタで困ることは1cm5mmもありません。
いいカッコをしようと思うから無口にならざるを得ないのです。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
もっと言えば、自分が考えた&思った言葉やネタでも、 「先日、JRの中で小耳にはさんだ話ですが…」でもっていけば、
何の躊躇もなくサラッと話すことができます。
それがつまらない話でも「JRの中で聞いた話」だから、 決して自分のせいではありません。
それが思いのほかウケたら、次は「自分の言葉」として話せばOKです。
まぁ、今日、自分が放った言葉を1つ1つ丁寧に気に留めて下さい。 どうせテレビドラマの中のセリフか、だれかの受け売りがほとんどです。
でも、それを「聞いた話」として他人へ喋ることにより、 周囲からの好感度は上がり、その時点で自分の言葉になるものです。
最悪なのは「ここだけの話」として自分の意見のように言う奴です。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━