砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1732滴:牛の焼印

随分と高3の娘の身長が伸びたような気がしたので、 「お前、何番目だ?」と聞きました。

すると「何が?」と聞き返したので、 「前から何番目だ?」と言うと、

「今は、背の順で並ばないよ」と答えました。

ほう~。どうやら体育のときも出席番号で並ぶそうです。

パパたちの世代は、何をするにも背の順でしたが、 今の子どもたちはそんな無意味なことをしないようです。

あれ、まったく無意味ですよね。

小学生のときから「背の順に何の意味があるんだ?」と思っていました。

ちなみに、私は小6で164cmあったので一番後ろでした。 でも、今は172cmなので小6から8cmしか伸びていません。

それに腰骨がヘルニアのように曲がり出したので、 2cmくらい縮んだ気もします。

牛と一緒でしょ。大きな牛、中くらいの牛、小ぶりな牛。

背の順で並ぶということは、そのクラスでなにかしらの目安、 もっと言えば、優劣を付けているのとまったく同じだと思います。

何がおっしゃいたいのかといいますと、社会に出てもそう、 それどころか出る前から牛の焼印を押されているということです。

競争社会は、小学校の背の順から始まっていると、ふと思いました。

よい週末を。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

だれも気づかない、気に留めないところで、 そうやって順位を付けられているような気がします。

非常に小さなこと、些細なことですが、 それの積み重ねが大きな洗脳となるような気がしてなりません。

小6のとき「どうして背の順なんですか? 体重でも虫歯の数でもいいんじゃないですか?」と、

担任の小林先生に聞いてみましたが、無視されました。

無視した本人はまったく覚えていないでしょうが、 無視されたこっちは忘れようと思っても忘れることができません。

死ぬまで言い続けてやります。まさか小林先生も、33年後に インターネットが普及するとは思ってもいなかったでしょう。

みなさんも知らず知らずのうちに無意味な順位を付けていないでしょうか。

私は、そーいうくだらない行為(愚行)を目の当たりにすると、 牛の焼印か。。。と絞り出すように漏らします。

よい週末を2。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━