砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

ソクラテスとプラトンとニーチェとサルトルを圧倒的に凌駕する簡単な生き方

「あくまでも個人の感想です」と「悪魔だった故人の埋葬です」はほぼ似ているような気もするが、それ以前に設定自体が無理矢理な気もするのは悪魔の僕だけだろうか。いい年こいて女子高生っぽく演じている次女が手にしているのは悪魔もこよなく愛す血が滴るようなイチゴタルトだよ。ハハハ、最上級の褒め言葉さ。冬のボーナスが出たからと愛媛県松山市の洋菓子店からお取り寄せした次女。だったらスイーツではなく1円でもいいから家に生活費を入れてくれ。ヒヒヒ、最低限の本音だよ。次女に「ソ・ソ・ソクラテスかプラトンか~♪ニ・ニ・ニーチェかサルトルかぁ~♪み~んな悩んで大きくなった♪という歌は知ってるよね?」と真顔で丸顔に尋ねたら唖然としていた。へ?あーた、ご存知ないの?厄介な性格だったものの名作『火垂るの墓』を書いた野坂昭如の名曲を。まあいい。パパが言いたかったことはね、彼らが生きた時代はスマホどころかテレビもイチゴタルトもなかった大昔だから暇を持て余していたんだ。他にすることがなかったから悩んで大きくなったのさ。でも、悩んで解決することなど皆無どころか貴重な人生をムダにするだけだから今年同様、来年も1ミリも悩んじゃダメだお。最後に耳を澄ましてご覧。パパに対する世間の正しい評価が聞こえてくるよね。「・・・大きいわァ大物よォ~♪」。フフフ、こんなことを自分で言っている時点で小っちぇけど。へへへ、今年もいい一年だった。

次女とイチゴタルト