「お代官様、山吹色のお菓子でございます。どうかこれでひとつ・・・」「越後屋、お主も悪よのう」「いえいえ、お代官様ほどでは・・・フフフ」「ハハハ」「ヒヒヒ、ひゃっひゃっひゃぁ(2人)」「どれどれ、さっそく拝ませてもらうとするかな」「是非どうぞどうぞ」「ん?越後屋、これは何じゃ?山吹色ではなくこげ茶色だぞ」「ぅえっ!?そ、そんなバカな!」「おい、よく見てみろ。お主にはこれが山吹色に見えるのか?」「そ、そんな。お代官様、これは何かの間違いでございます」「何が間違いなのじゃ!」「たしかに、たしかに先ほどまでは山吹色でございました。ぅあ゛っ!あの旅のジジイか!あ、あのジジイがすり替えたに違いございません」「えぇえい!この期に及んで見苦しいぞ」「お、お代官様、手前共はこれまでにもお代官様には色々と袖の下を通じて便宜を図っていただいた一蓮托生の間柄ではございませんか」「越後屋、お主は即刻、打ち首じゃ」。はい、世界の山ちゃんの袖の下からいただいた『金蝶園総本家』の「かりんとう饅頭」を食いながら『水戸黄門』ごっこを優雅に楽しんだ巻頭文はここまでです。ぼ、ぼ、ぼくは、か、か、かりんとうま、まんじゅうが、お、お、おむすびよりすきなんだな。