砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

新種の漢方薬のような複雑な味がした花見さくらクリーム

JR岐阜駅界隈でちょいと用事を済ませた僕は、昭和末期を絵に描いたような顔を17度くらい上げると「あ、ボーナススターがもらえるキャンペーン期間中だった」と小声でつぶやきながら3階へと続く小っちぇエスカレーターに左足を乗せた。まだ時間的に早かったせいか『スタバ@ASTY岐阜店』には数組の客がいるだけだった。ここで最初に戻って「ちょいと」という表現は「遊び人の金さん」みたいで僕は好きだ。話を戻そう。誘惑に負けて「花見さくらクリーム」をオーダーした。しかし、僕は生粋のスターバッカーだ。55円の追加料金を支払ってノーマルのミルクを豆乳にカスタマイズした。この時季に必ず思うのだが、桜味はビミョーだって。桜味が成立するのは桜餅だけだって。そして案の定、今回の「花見さくらクリーム」もその見た目から【帯のピンクで安心させておきながら吐くほど不味い漢方薬】の苦行を嫌でもほうふつさせた。すると、その味まで漢方薬っぽく思えてきたから笑えた。桜味が成立するのは桜餅だけだって。

花見さくらクリーム