超レア物の流出写真があるからとその気にさせて、杉田玄白の『解体新書』 を見せられたときには、さすがにキレた@怒りも頂点に達すると笑いに変 わる杉山です。
そう言えば、最近“叱る”とか“激怒する”ってことがありません。その 前にバカバカしくなって、秋のリアス式海岸のように引いてしまいます。
いい意味で大人になったのか、それとは別に、年を取って闘う気力もなく したのかは分かりませんが、オヤジ狩り対策として、毎日、腕立て伏せは 欠かしておりません。一喜一憂はダメだけど、喜怒哀楽は必要かもね。
さぁ、そんな顔の筋肉を伸ばすハナシはバシッとやめて、 今日もサラ~ッとお読みください。
■私は、あまり叱られるタイプではない、と思うし思いたい。
叱られるその前に、愛想をつかされる、ってことはあっても、 面と向って説教を受けた、という記憶は本当に数少ない。
■どうしてだろうか?
(1)見た目が怖い (2)言っても無駄と思われている (3)説教されても記憶に残っていない (4)とっても優秀でミスがない (5)逃げるのがウマイ
一般的に考えられる要因は、上記の5つに絞られます。 それ以外には、思いつきません。
さぁ~、スギヤマさんには、何番が当てはまるでしょうか? 正解は、6スクロール下にあります。
■基本的に社長からは、好かれるようなタイプで、 説教はしにくいキャラなんだと勝手に理解しています。
“なんとなく、まぁ~いいか”で、済まされる感じで、 こっちも、“まぁ~いいじゃん”で、済ますいい加減さ。
だから、双方とも、とても幸せなんです。
■それに、私はありがたいことに、よく褒められてしまいます。
だからと言って、別に私が人間的に素晴らしいからでも、 人一倍仕事が出来るからでもありません。
コゴトを言う人に会わないだけです。 コゴトを言わない人は、近づいて来る人を大抵褒めるものです。
■しかし、いくら褒められても、 自分の中で、納得がいかない褒められ方ってのも多いものです。
持って生まれた部分を褒められた時に、そう感じます。
「大きい声だねぇ」と褒められる人は、内緒ハナシができない人だし、 「明るくて健康的だねぇ」と言われても、遺伝子レベルで、 先祖に感謝をしなければならない。
■要は、何の努力もしてない部分を褒められても、 あまり嬉しくない、ってことです。
猛暑のカブト虫に向って「いい茶色してるねぇ~」って言うのと、 まったく同じことです。
■ピントがズレてるんです。
褒めたつもりでも、相手は逆に“ふんッ”って思うことが、 これまた結構、多いです。
だったら、最初から褒めなきゃいいのに、って思うのですが、 褒めたり叱ったりすることが、上に立つ者の仕事だと 勘違いしている人が、実に多い。
誰もそんなこと、望んじゃいないんです。
■会社は、社員の人間形成を行う場なんかではありません。
給料をもらって、家族を養うための、たった一つの選択肢。と、 経営者側も雇われる側も、そう思った方が、 結果としてコトがスムーズに運び、良い果実が実るものです。
■マウス片手に怒りに震えている社長のアナタ! こんなコトに怒ること自体、そう…→間違ってます。
コレが正解かどうかなんてことは、どうでもいいんです。 教科書に登場する連立方程式のように、答えは必ず1つ、 ということは、あり得ないですからね。
■だから、褒めるときも、応接間。叱るときも、応接間。 で、コッソリ話しかけてやることです。
みんなの前で叱ることは、愚の骨頂。 みんなの前で褒めることも、愚の骨頂。
みんなの前で褒められて喜ぶ社員は、明日から要らない。
┃編┃集┃後┃記┃───────────────────
正解は、(2)と(5)で、併せワザ1本です。
杉田玄白で強引に思い出しましたが、 松尾芭蕉の弟子で、杉山杉風っていう俳人がいました。
スギヤマサンプウ、って読むんです。それだけです。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━