砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1645滴:失敗しなきゃいけない失敗

つい先日、画期的な企画『光る原石を探せ!(第2弾)』の取材のために、 他社とは大いに異なる取り組みをしているある会社を訪れました。

その会社は、キングサイズ衣料では日本一!のシェアを握っています。

素晴らしいレポートは、後ほどタダでお見せします。

その取材の中で気づいたこと、発見したことは、 とにかく、あれもこれも失敗ばっかだということです。

18年以上も前からお付き合いをさせていただいているので、 さまざまな取り組みをしていたことは私でも知っていました。

「○○はどうでしたか?」という質問に、 「○○はダメでしたねぇ」という回答です。

○○だけでなく、△△も□□もです。

ほう。。。私は、すべて成功しているものだとばかり思っていました。

でも、今、日本一!ですよ。

つまり、成功する会社(人間)とそうでない会社(人間)の違いは、 すべてに於いて、やったかやらないかの低い次元ではなく、

さらにその上の小さな失敗を繰り返したかどうかの世界にあると思います。

翻訳すると、小さな失敗を繰り返していれば、 致命的となる大きな失敗をすることはないってことです。

日頃からやり慣れていない奴が、これだ!と思って打った手が どうにもならない致命的な失敗となってしまうのです。

10打数3安打で大成功なのに、 百発百中ばかり狙っているので、その一手が致命的となります。

小さな失敗は、いくらやってもそれで命を落とすことはありません。 それどころか、次に打つ一手のためのデータという肥料になります。

やっていい失敗とそうでない失敗があることを知っているかどうか、 失敗しなきゃいけない失敗をどれだけ経験したかどうかの違いです。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

世間で言う失敗とは、致命的なものを指しますよね。

でも、その業界の頂点に立つ人々は、 失敗を嫌ってほど繰り返しています。

要は、小さな失敗だから本人は失敗と思っていないんです。

また、ミスとはまったく意味が違います。 ミスは、一種の手落ちです。

一方の失敗は、計算し尽くしてやったけど、 思いも寄らないことでダメだった場合です。

あ、随分前に「ミスはOKだけど失敗はNG」というようなことを お話したような記憶がありますが、日付の新しい内容が絶えず正解です。

失業者が溢れるこんなご時世でも、10打数3安打どころか、 10打数2安打(2内野安打)で億万長者になれるいい時代だと思います。

バットを振らなきゃ蝿にも蚊にも当たりません。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━