砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1655滴:有意義な月曜日の営業会議:軌道から外す方法

毎週月曜日の朝礼の後に営業会議をやっても、 結局、先週と同じ結論になって「時間の無駄だった」と感じるのは、

メンバーが同じだからだ。

同じ10人で何度となく会議をやったところで、 その10人の力関係は絶えず同じに決まっている。

だから、まったく議論も発展しないし、 先週の焼き直しの結果で終わってしまう。

その光景は、まるで土星の輪っかのように、 同じ軌道を延々と回り続けるようなものだ。

その軌道から1メートルでもいいから外さなければ、 死ぬ(潰れる)まで同じことを繰り返すこととなる。

たった1メートルでも外れれば、未だ見ぬ違う世界があるというのに。

では一体、どうすればいいのか。

その朝っぱらの営業会議にたった1人でもOKなので、 新しいメンバーを加えてみる。

すると、先週までの10人の力関係のバランスが崩れ、 今までにない会議の進行が普通はできるはずだ。

そのとき肝心なことは、だからといって コンサルタントや過去の成功者などをそこに介入させないことだ。

彼らは、決まって過去の成功体験を元に「ひな型」を提供してくれる。

「これを○○すれば必ず△△になるはずだよ」という立派なひな型を。

一見、非常にありがたく思えるが、それだと今後、 「考える」という本来の仕事をまったくしなくなるし、できなくなる。

その場に必要なのは、今の軌道から外れる1つのキッカケだけだ。 大切なのは「ひな型」ではなく、自ら「考える」キッカケだけだ。

今までの10人が11人となり、提供された「ひな型」にはめ込んで 事が上手く運んだとしても、来週の月曜日からはそれ以上には発展しない。

10人を11人とすること。その新たな1人は、 できるだけ素人にすること。

当然、10人と同じ分だけの発言権を与えて。

たったそれだけのことで月曜日の無機質な営業会議が有意義なものとなる。

絶対に口先だけのコンサルタントや終わった成功者などは入れないことだ。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

絶えず的を射た発言をする人間がありがたく目に映るが、 言い換えれば、そいつがいないと何もできないということになる。

「ひな型」を与えてくれる人間よりも、 「考える」キッカケを与えてくれる人間の方が数百倍もありがたい。

相続財産として1億円のキャッシュをもらうよりも、 1億円を稼ぐことができる仕組みをもらった方が嬉しいのと同じだ。

それを上手く軌道に乗せれば、きっと何百億円にもなる。

たった1メートルでもいいから今の軌道から外して、 新たな軌道に乗せるだけでテーブルの上の議題程度なら絶対に上手くいく。

賭けマージャンがつまらないと感じるのは、 昨日も今日も明日も同じ1人が勝ち続けるからだ。

メンバーを入れ替えさえすれば、一昨日よりは楽しくなるとは思う。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━