砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第1685滴:頭を使え!手を使え!

インターネットの台頭というか、それに伴う弊害として、 活字の価値が限りなく低くなったということが言えます。

猫も杓子も無能な人間でも本を出版する昨今、 新聞の活字でさえも信憑性を疑ってしまいます。

だから、それを逆手にとって考えましょう。

手書きを上手く使う。

今は、活字よりも手書きの方が100倍以上も信憑性がある。 少なくともインパクトは確実に手書きの方が上です。

それに筆ペンと和紙を愛用する20代の若者が多いくらいだし。

例えば、レストランに入ったとき、キレイに印字されたメニュー表の中に 「今日のオススメ」という手書きの文字があったらどうでしょうか。

絶対に嫌でも目が行きますよね。

それは、砂漠の真ん中にバベルの塔がそびえ立っているようにも見えます。

たしかに、手書きは相手に温度を伝えることができますが、それ以上に 全体のバランスをあえて崩してインパクトを与えるという効果があります。

そこでもう1つ具体例を。

名刺を交換するときに、そこに手書きの電話番号を書きます。 それがあるとないとでは、掛かってくる確率が雲泥の差です。

しかし、それは携帯電話の番号です。会社の電話番号が印字していない 名刺はかえって胡散臭く思われます。

整然と並ぶ活字の中に11桁の汚い数字たち。 しかも、それを相手の目の前で書き込みます。

いくら手書きとはいえ、あらかじめそれを名刺に書いておいたら、 ニッセイのおばちゃんとなんら変わりません。

保険を売りたいがために臭い芝居をするんじゃない!という感じ?

目の前の相手をこちらに振り向かせる手などいくらでもありますし、 そんな程度のことで十分です。

また、そんなことが通用するほど今の時代には足らないものが多過ぎます。

┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────

アンバランスという絶妙のバランスがきっとウケるのでしょう。 まぁ、それがいつまで通用するか分かりませんが。

よく「字が上手い」とか「下手」とか言いますが、 そんなことはどうでもいいです。

大切なのは、丁寧さ。

字として整っていなくても丁寧であれば、 上手くも見えるし逆に趣があって好感度が増すものです。

見せ掛けだけのつまらぬものにお金を掛けるよりも、 原価が0円の方がかえっていい結果をもたらします。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━