今、自分の娘だけでなく、その友だち(他校)の相談にも乗っています。 高校3年、進学をするにも就職をするにも大いに悩めるお年頃です。
そこで「担任の先生はどう言ってるの?」と聞くと、 これがなんともならない指導をする先生ばっかです。
すべてに目標完遂型。
分かりやすく言えば「やればできる」とか「思ったことは実現する」という 古典的な思考回路を持った連中ということです。
では、どうしてそうなっちゃうのか?を悩める高3たちに説明しました。 まず、どういう人が学校の先生になるのか?を考えれば簡単です。
小学生の頃から「学校の先生になりたい!」と思っていた連中です。 小・中・高・大とその思いがブレなかったマジメなタイプの学生ですよね。
高校生まで調理師になりたいと思っていた若者Aが、 大学に入ってから気が変わって教職課程を選択した訳ではありませんよね。
要は、学校の先生になった人は、小さい頃からの夢を達成した人です。
幼稚園の先生、医者、看護婦、プロ野球の選手、パイロット、弁護士等々。 これらはみんなそうです。幼い頃からの夢を見事に達成したエリートです。
だから、上記のような職業に就いている人のアドバイスは間違っています。 だって「夢は実現する!」と腹の底から信じているから。
でも、そんな人は全体の1%も存在しません。 99%以上の人たちは、思ったとおりの職業に就いていません。
小学生が「将来、岐阜市役所の課長になりたい」と思いますか? 絶対に思いませんよね。でも、それが現実です。
目標完遂型は、絶対に間違っています。
あっちの道へ進んだ。でも、こんな大きな壁にぶつかった。
そのときどう対処するのか? それが肝心です。生きる術(すべ)です。
99%以上の人たちは、いろいろとやってみて今の職業に就いています。
私だって3つの会社を経験しました。だから今、こうしてやっています。 小学生のときに「将来、メルマガを書こう」と思った訳ではありません。
念じても絶対に花は開かない。
そのときどう対処するのか? それを教えられる先生は1人もいません。
┃一┃筆┃後┃記┃───────────────────
間違ってもイチローを理想としてはNGです。 あんなもんどう考えてもおかしいじゃないですか。
パイロットになりたいと思っていた小学生がパイロットになった。 それは、全体の1%以下です。
パイロットになりたいと思っていた小学生が岐阜バスの運転手になった。 それが、99%以上の現実です。
でも、そこに至るまでには多くの壁にぶつかったはずです。 そのときにどう対処すべきか?
それを教えなきゃいけないんじゃないでしょうか。
「○○はいい商売だぞ」とならだれでも言えます。
本当に生徒のことを思った頭のいい先生だったら、 その収入の中で食べて行くことを教えるんじゃないでしょうかね。
では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━