砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0064滴:無意識の中にも必然性

そろそろカー・エアコンの27℃が、冷房か暖房か悩んでしまう季節に 入ったと感じる@晩秋の寂しい夜にはオリオン座を眺めながら詩人と 化す杉山です。

学生の頃、好きな女性にふられるたびにオリオン座を眺めては号泣し たものです。だから、必ず告白は晩秋から冬にかけての星がキレイに 見える午後7時以降に一気呵成にやっていました。

号泣するときのBGMは、決まって浜省の“片想い”で、体力回復のため のおつまみはロッテのアーモンドビッグバー。ふ、常備していました。

さぁ、そんな男と男の約束は堅いが男と女の約束はも~っと堅いと言った シナリオ通りのセリフで誰も落とせなかったってハナシはバシッとやめて、 今日もサラ~ッとお読みください。

■高校時代の社会科で、大抵の人は、 日本史か世界史のどちらかを、選択したと思います。

その選択した科目で、大体の思考パターンを勝手に決めています。

■日本史を選択した人は、勉強は大好きだが、要領は悪い。 世界史を選択した人は、目的完遂を優先し、要領が良い。

要は、教科書の内容が、日本史は狭くて深く、世界史は広くて浅い ってことです。

■例えば、私立大学の受験で、国語と英語は必須として、 残りの1科目を何にすれば効率的か、って考えたりします。

文科系の前提なので、理科は範疇にはありません。

■経済や経営学部なら、数学も選択科目の中にあるでしょうが、 多くの場合は、日本史か世界史のどちらかです。

■日本史は、間口が狭くて、奥が深いので、 覚えるのに時間と手間が掛かります。

だから、あとの2つの科目に与える影響が、大きいです。

■世界史は、間口は広いが、遠浅なので、 英単語なみの感覚で、覚えることができます。

だから、一夜漬けでも、ある程度の点は稼げます。

■甲子園のトーナメント図みたいな複雑な歴史を、 体系的に覚えなければならない日本史。

単語帳に書いて、持ち歩きながらアタマに入れる世界史。

■どちらを選んだ人か、また今だったら、 どちらを選ぶ人かで、勝手に判断しています。

死ぬほど、オクタビアヌスが好きだから世界史とか、 蜂須賀小六の熱烈なファンなので日本史、って人は、そうはいません。

■高校生が選択するキッカケは、所詮、友達の影響か好き嫌いなもので、 間口が浅いとか広いとか、他の教科に与える影響云々とかで、 判断をしているとは思えませんが、

無意識の選択の中にも、その人が潜在的に持っている “運”みたいなものは、感じます。

■要は、最終的には、丁か半かでサイコロ振って、 人生、運良く生き抜く奴かどうか、ってことです。

単に、日本史だから、世界史だから、ってことだけではなく、 その人の履歴書や性格診断と照らし合わせて分析すると、 結構、奥が深くて面白いですよ。

■たまに、この話をすると、

“俺は孔明が好きだから、日本史”って言う社長がいます。 諸葛孔明は、世界史です。多分、どんな人かも知らないんでしょうね。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

こんな私は、世界史でした。

やっぱり、なんとなくで選択していたと思いますが、 潜在的には、外国映画が好きだったからだと、 今では、そう思っています。

イタリアに行ったときに、 『ローマの休日』や『旅情』や『甘い生活』のシーンが、現実に 目の前に現れたときには、熱いものが込み上げてきました。

『終着駅』のテルミニ駅を、20メートル先に見つけたときには 毛穴が開いて、髪の2~3本は抜けたと思うくらいでした。

だからと言って、世界史の成績が良かった訳ではありません。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━