砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0087滴:×か÷か

夕暮れの街を一人歩きながら、背中を丸めて、ソッとズボンのポケットに、 手を入れた自分に気づき、静かな晩秋の訪れを冷たい風のいたずらだと 微笑った@自分のアタマの中では、そこら中からスポットライトがガン ガンに当たりまくっている杉山です。で、スモークも焚きまくり。

ショー・ウインドウに、自分の姿が映るたびに“岐阜には、荷が重過ぎ る男だぜ”って、なめるように見つめながら肌の照りを確認します。

ちなみに、今週のBGMは、“パリのめぐり会い”です。アタマの中で、 リフレインが止まりませんの。

さぁ、そんなショー・ウインドウ越しに店員と目が合ったときには即行 で目で殺すってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■同じキーワードを与えられても、受け取り方や考え方で、 180度、違うこともあるものです。

先日、ある社長とお話して、そんなことを強烈に感じました。

■給料が20万円の営業職の女性社員の話です。

その社長は、女性社員の時給を、得意気に計算しました。 20万円÷25営業日÷8時間=1000円(時給)

■まったく理解できません。

1時間あたりの単価を計算しても、何も見えたりはしません。 それこそ、時間のムダです。

■私だったら、

20万円×12ヶ月=240万円(年収) って、計算をします。

■時給は、あくまでも賃金です。

賃金は、“仕事”ではなく、“作業”への対価です。だから、 ベルトコンベアーで働いているパートやアルバイトには最適ですが、 営業職には、愚の骨頂です。

■年収は、“仕事”への報酬です。

時給は、枠を作ることです。それに対し、年収は、能力次第で 枠を取り外すことが可能です。だから、生産性がアップするんです。

■姑息に、1時間当たりのモトを取ってやろうと思うから、 ミミズの脳ミソ程度の知恵を使って、電卓をはじくんです。

できる社員は、みんなキレイに去って行きます。中途半端に 経理や電卓に関心があると、こんなことに陥ってしまいます。

■×か÷かはヒトとモノです。

ヒトに興味がある人は、決して割り算をしません。し、 モノにしか興味がないから、かけることができないんです。

■給料に対する考え方一つで、その会社の組織風土が、 天気予報よりは確実に、そう、正確に分かります。

川の中の小さな魚に執着する人は、決して、 魚影の群れを、確認することはできません。

今日もまた、素晴らしいことを話してしまった、 そんな気がする、午前9時。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

サバッキー(男性)&サバコキアン(女性)の住人のみなさま、 悲しいお知らせです。廃刊は決していたしません。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━