砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0088滴:不公平を愉しむ

たった1ページが欲しいために、その本を買う人と、たった1ページだか ら、もったいないと言って、図書館で探す人の差が、すべてを物語ると断 言する@平積みの本を買うときは、必ず上から3番目を抜く杉山です。

アマゾンの登場から、本への出費がかなり増えました。ってことは、足を 運んでまで欲しい本って、結構、少なかったのでしょうね。

そろそろ、夜長の愉しみに、紅茶を飲みながら、赤と緑の『ノルウェイの 森』でも、読もうかと思います。もちろんBGMは、ビートルズ。

さぁ、そんな全然関係ないけど宇多田ヒカルよりも藤圭子の方が好きって ハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■この世の中に公平なことなんてありません。

すべては不公平の上に成り立っています。 それは、資本主義だからってことではなく、 どんな主義でもオレ流でも同じことです。

■生きていく限り、公平なんてあり得ないんです。

例えば、一つのケーキを2人で分けるときに、 ノギスを使っても電子顕微鏡を使っても、 公平に分けることはできません。

■一人が分けて、もう一人がどちらかを選ぶんです。

それが、一番公平に近い分け方です。 だから、物理的な公平ではなく、精神的な公平に 一旦、妥協しているだけなんです。

■ってことは、世の中、気持ち次第でなんとでもなります。

総売上や総資産で負けていても、こっちの受付嬢の方が キレイだと思えば、それはそれで均衡を保てます。

■何よりも一番大切なことは、世の中、不公平が当たり前、って 腹の底から思えることが、できるかどうかです。

そして、“不公平を、愉しむ”って呟けば、 自分の中では、何のつまらぬ問題も、起こりはしません。

■目の前の対象と、自分の持ち駒との比較をするから、その、 ほんの僅かな差に、つまらぬヤッカミとかヒガミが、 発生するだけです。

相対的な見栄の争いは、死ぬまで続きます。

■メルマガ同士では、よく読者数を競い合ったりしていますが、 滑稽です。そんなんまったく興味がない。

読者が増えようが消え去ろうが、こんな私にできることは、 そう、書き続けることだけなんです。

■そして、本来ならば、会わずに終わってしまう人と会える。

たった1本の細い線の中で意志が通じ合うなんて、 たまらなく素敵です。それが、私にとっての“赤い糸”なんです。

■だから、エネルギーを注ぐ先が、 明後日の方向を向いちゃ、お話になりませんぜ。

マウス片手にハッとしたメルマガ・オーナーのアナタ、 ほんの僅かな読者数の増減で一喜一憂する前に、 もうちったぁ中身を磨いたらどうなんでぃ!ってね。

■他社を羨ましく思ったり、他人の財布の中身を 気にしてみたところで、疲れるだけです。

隣の芝生は、真っ青に見えても、その土の下には、 何が埋まっているかは、まったく分かりませんよ。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

結婚をして、随分経ちますが、 その中で一番、勉強になったことは、 期待しない、ってことです。

私は、合わせ味噌しかダメなので、 赤味噌の味噌汁は、飲めません。

そう、岐阜と埼玉のハーフなんです。

こんな私でも、料理に文句を言うことだけは、 その女性の人格までを、否定してしまうように、 変に感じてしまうんです。

だから、期待しない。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━