砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

第0811滴:境界線は、ドアの向こう側

BCCの独自配信でお届けする『生きる!技術』の読者名を眺めていたら、 佐々木さんが最も多いことに気がついた@2位が鈴木さんだった杉山です。

ちなみに、意外なことに3位が村田さんで4位は高橋さんと佐藤さんです。

ですから、日本中に潜んでいる田中さん!もっと積極的に出て来なさいよ。

さぁ、そんな綾小路や大道寺みたいな金田一耕助に出てくる名前も欲しい ってハナシはバシッとやめて、今日もサラ~ッとお読みください。

■お付き合いで契約した積立の終身保険が2年を経過したので、

昨日、岐阜市内にある生命保険会社の支店に行って来ました。 なぜか2年を経過すると担当者の成績から外されるそうです。

■だから、2年間だけはジッと耐えてあげました。

そして、もう必要がないので解約に行きました。 郵送でもいいんですが健康のために歩きました。

■たしか昨日の岐阜は澄み渡るような快晴でしたが、

その保険会社の中だけはとっても薄暗かったです。 私は「ざぁ~すッ!」と言ってドアを開けました。

■すると一斉におばちゃんたちの鋭い眼差しが刺し込みました。

と同時に辺りには免税店の安い香水が入り混じった臭いです。 私はタバコの煙を掻き分けると5m先の視界を確保しました。

■鋭い眼差しのおばちゃんたちは自分のお客じゃないと確認をすると、

私にはまったく興味を示さずに黙々と短いタバコを吸い続けました。 ただでさえタバコの煙で目とアタマが痛いと言うのにこの態度です。

■そして、私の怒りの導火線に火が点いた。

私は「おいおい、ここは売春館かぁ~? とっくに賞味期限を過ぎた奴ばっかだし」

■とすべてのフロアーに響き渡るような大きな声で腹の底から叫びました。

続けて「お前ら人の命を担保する仕事なら鼻から煙なんか出すなボケ!」 と驚いたお顔のおばちゃんたちに人差し指を突き立てて吐き捨てました。

■フロアーの奥の方から支店長かだれか分からない男性が走って来ました。

そして、丁寧に名刺を差し出すと深々とアタマを何度も下げ続けました。 私は「もうお客じゃないし二度とお客にならない」と名刺を返しました。

■その男性にも言いましたが、ノルマが厳しい会社にありがちなのは、

営業社員が自分の担当するお客かどうかを一瞬に差別することです。 でも、こっちはドアの向こう側にいる全員を会社の顔だと思います。

┃編┃集┃後┃記┃───────────────────

若干、お聴き苦しい表現がありまして申し訳ありません。 でも、事実だから歪曲して書く訳にも行きませんでした。

でも、本当はもっとヘビィなことを言ってしまいました。

私はどんな会社に行ったときにでも、 その会社のお客さんが来社されたら、

その会社の社員のように振舞います。

だって、ドアの内側に入っていたら、 来社された人には区別がつきません。

自分が上得意先だと思ってるお客さんがその会社を訪れたとき、 自分の担当者がいなかったら結構、素っ気なくされるものです。

そこの会社の社員は自分のお客さんしか見ちゃいないからです。

そう、地道に作り上げた信用は一瞬にして崩れ去ります。

では、また明日、お会いできることを楽しみにしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━