砂漠に水

...Drop by drop shifts the desert to oasis.

それを僕も好意的に受け止めた

川島なお美の訃報のニュースをテレビで観て気付いたことを話そう。石田純一が、本当は『失楽園』の主演は自分の予定だったのだが、それを断ったことに関して「ごめんね」と遺影に謝ったらしい。また、石田自身が強く推していた女優もいたらしく、川島なお美が代役だったことも明かした。この期に及んでここまで頭の悪い人間も珍しいとお茶の間の奥様方も思ったことだろう。ま、それは百歩譲って二歩下がるとして石田純一の代わりに主役を演じた古谷一行の言葉が気になった。彼がインタビューに応じた際に「彼女がこの作品(失楽園)にかけてる、頑張ってもう一段上のステージに行きたいという思いをひしひしと感じた。それを僕も好意的に受け止めた」っぽい内容を語っていた。「それを僕も好意的に受け止めた」というのは広義では「相手を認めている」褒め言葉だが、狭義では「欲深い女と思ったけど僕は評価している」という感じで捉えられる。今一度、日本人は外国語よりも母国語の鍛錬に励むべきだと強く思った。