友人の息子が「慶応大学の工学部に入りたいです。○○教授のもとで勉強したいから」と言った。ウソをつけ。じゃあ○○教授が岐阜大学に転勤したら田んぼの中にポツンとある岐大を目指すのかよ。そーいう分かりやすいウソをついちゃいかん。だが、「大学なんてイメージと偏差値で選べばいい」という彼の本音は大正解だ。今回は「憧れのメンターは教祖様♪」だよ。メンターとは「優れた指導者」などの意味で使われるが、簡単に言えば教祖様だ。よく「社長の考え方に心酔して入社した」と語る社員がいるが、どれだけ好きでもその社長は君より早く死ぬし、そうでなくても変な新興宗教にはまっているはずだ。これは今までに1000人を超える社長と出会った僕だから言える100%の真実だよ。また、社長に限らず「らしい」ことを「それっぽく」低音で語る奴にろくなのはいない。「あのお方は尊敬に値する」と思ったら、男女問わずそいつに安い恋心を抱いたか、そうでなければ教祖様と信者殿の関係になったに違いない。